SR400 フロントブレーキパッドの交換を自分でやったら大惨事になった。

バイク

フロントブレーキパッドがそこそこ減ってきたので、自分で初めてフロントブレーキパッドの交換をしてみた。

使っているパッドはデイトナの赤。純正はブレーキダストが酷いので使わない。
持ってなかったのでシリコングリスも購入した。

ブレーキホースを固定しているブレーキホースホルダーボルトを外してから、ブレーキキャリパーを固定しているキャリパーサポートボルトを外す。
キャリパーをスライドして取り外し、ブレーキパッドを取り外す。

ブレーキパッド新品との比較。
若干交換には早いとは思っていたけど、比較してみるとまだ半分以上残っていた。
もう片方のほうが少しだけ減りが多くて半分ちょうどくらい。

前回交換がオドメーター29000キロで今40000キロなので、11000キロ走行での減り具合。
自分の走り方・フロントブレーキの使い方だと15000キロは持ちそう。

全体的に掃除をする。
ブレーキダストが物凄くて、ウェットティッシュを大量に使って掃除してからパーツクリーナーで掃除した。

キャリパーに新品のブレーキパッド1枚を挟んでブレーキレバーにぎにぎしてピストンを出す。
…片方のピストンが出てこない。
出てきたほうのピストンがパッドに当たってからやっと出てきた。固着はしてないけど動きが悪い。

出てきたピストンを綺麗に掃除をする。
特に錆などはなく綺麗。

サービスマニュアルを見ると、キャリパーピストンのダストシールにはシリコングリスが指定されているので、ピストン押し込む前にピストンに薄くシリコングリスを塗っておいた。
押し込む前にフルードが溢れても良いように、ブレーキマスターシリンダーにペーパーウエスを巻きつけた。

キャリパーを押し込む器具「ディスクブレーキセパレーター」は買わなかった、手で出来ると聞いていたので。
キャリパー掃除のときにキャリパーを回転させる「ブレーキピストンプライヤー」は買うか悩んだけど結局買わなかった。

一応パッドの角は面取りしておいた。
サービスマニュアルを見ると、シムの両面にグリスは特に指定が無い。
けど念の為にシムの両面にシリコングリスを薄く塗っておいた。ついでにパッドの両端隅の固定部分にも。

最初に外したキャリパーを固定しているキャリパーサポートボルトは、シリコングリスの指定になっているので最後にたっぷり塗っておく。

もとに戻してトルクレンチで締める。

キャリパーを固定しているキャリパーサポートボルトは27Nm。
ホースを固定しているブレーキホースホルダーボルトは10Nm。

最後にブレーキが効くようになるまで何度かブレーキ握って終了。


フロントタイヤを浮かせて手で回してみたら、ブレーキが少しだけど引きずっていて回りが悪かった。
キャリパーピストンの動きが悪いせいで、ブレーキの戻りが足りずに軽く引きずってる。

調べたら動きの悪いキャリパーピストンは「揉み出し」をすると良いと分かったので再度バラした。
キャリパーピストン出す・キャリパーピストンにシリコングリス塗る・キャリパーピストン戻す。を数回繰り返す。

揉み出しを何回かやっているとキャリパーピストンの動きがスムーズになってきた。
何回もキャリパーピストンを押し戻すのをやっていると、指に力が入らなくなってくる…。
指に力が入らなくなってきた上に作業が雑になって、何回か揉み出しやっていたら片方だけ強く押しすぎてキャリパーピストンがすっぽ抜けてしまった。

ブレーキフルードが溢れてきて、慌ててキャリパーピストンを戻した。
水でフルード洗い流して再度揉み出しをすると抜けたほうのキャリパーピストンの動きがおかしい…。
通常ピストンを押し戻すと、ぐにーーーーとした感触で戻るのに、ぐいぐいぐいって感触になった。

抜けたキャリパーピストン戻したときにエアー噛んだみたいでブレーキレバー握っても柔らかい。

もうオーバーホールしないと駄目そうだけど、コンプレッサー持ってないから圧縮空気無しでキャリパーピストン抜くのどうしたらいいのかな。と悩んで、結局面倒だから純正部品頼んだついでに、にりんかんに作業お願いした。

この際完璧な状態にしようと安かったのでキャリパーピストン自体も新品にした。キャリパーピストンとシールのアセンブリで3179円
その他オーバーホールに必要な純正部品がいくつかあって部品代合計で5006円だった。
にりんかんのオーバーホールの工賃6050円

無駄な出費になってしまった気がするけど、3年4万キロなので一度オーバーホールするのも良いか。と自分を納得させる。

オーバーホールが終わったフロントタイヤを手で回すと、やっぱり多少ブレーキが引きずっているのか回りが悪い。
こんなものなのか…? と疑問に思いつつ、ちょっと走ってから再度手で回してみたら軽い力でいつまでも回り続けるくらい軽くなった。
正常な状態だとこんなにも回るものなのか…、覚えておこう。


キャリパーを押し戻す工具「ディスクブレーキセパレーター」が無いと揉み出しやってて手に力入らなくなってやばい、揉み出ししなければ不要だけど…。
キャリパーを回転させる「ブレーキピストンプライヤー」も無いと奥側の面の掃除が適当になっちゃうので買ったほうが良いのが分かった。

次回パッド交換自分でやるときには両方買ったほうがいいかもしれない。



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